2010年1月8日金曜日

アンジェラスの鐘

放流メニューでご案内したとおり鐘でその時をお知らせすることにしましたが、昨日までは「アンジェラスの鐘」と呼ぶ事にしていました。アンジェラスとはラテン語で天使のことで、教会で鳴っている鐘がそれです。釣人にとって放流魚はまさしく天使のような存在なので、いい感じのネーミングと思っていました。しかし、教会から聞こえてくるその鐘は、主イエスがベツレヘムで生まれた事を忘れる事のないように鳴らされるもので、敬虔な信者はその時に祈りを捧げます。かくも神聖な鐘に冗談でなぞらえる事は度が過ぎると考え変更しました。

思えば故郷の長崎の街はよく鐘が鳴っていました。街を歩くと多くのシスターとすれ違うようなところです、教会もたくさんあります。幼いころ亡き母によく連れられて行った教会のミサの賛美歌には、ヘンクツな小生も純真な心になった事をおぼえています。後にこの教会の天主堂で、神父さんの前に若き日のカミさんと並んで立つ事になります。
若い頃しばらく住んでいたパリ郊外のランブイエの街にも鐘が鳴っていましたし、かつて旅したチューリッヒやフライブルグも同じ鐘が響いていました。

これらの教会の鐘は青銅製でとても高価で、我がウォルトンガーデンには手が出ませんでした。本心は5時間券を3万4千円に値上げしてでも教会と同じような鐘を鳴り響かせたかったのですが。