2010年4月17日土曜日

新潟出張

去る3月15日にアユのお取引で新潟県の加治川を訪れた。商談の後の帰り際に組合長の一言、「明日来ればよかったのに」。翌16日は本河川のサクラマスの解禁日で、銀鱗のサクラマスを土産に持たす事ができたとの事。来所日時を指定されていた小生としては少々困惑。代わりにこの地名産の塩引きのサケをいただいた、Walton Gardenの館内に飾ろうと思った。

日本海を右に見ながら帰路に着いた。曇天のその日、車窓から見えるそれは鉛色の海、この海を越えて拉致されていった人々の悲劇が頭をよぎる。現実を許容できないまま叫喚し、非業の運命を受け入れざるを得なかった青年たちの胸中は推察するに余剰すぎる。苦境にある数十人の自国民に救いの手を差し出せずして、1億国民を守れるのか。この事は時の政府にとって外交、防衛を論ずる以前の、至極当然の課題だと思う。